クロミッドで新しい家族の誕生!排卵誘発剤が生む幸せ

▶クロミッド錠とは?

■クロミッド錠の効果と作用機序
クロミッドとは、クエン酸クロミフェンを主成分とした排卵誘発剤の商品名ですが、不妊治療医院を訪れた女性は誰もが効いたことのある薬剤名かと思います。ではどのように排卵を促すのか、そのメカニズムを見ていきましょう。
まず排卵に至るまでの過程はというと、脳の間脳に存在する視床下部より性腺刺激ホルモン放出ホルモン(Gn-RH)が出るところから始まります。
Gn-RHが視床下部付近に位置する「脳下垂体前葉」へ作用し、この下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)の2種類の物質が分泌されます。そしてこの2つの女性ホルモン物質が排卵を誘発するという仕組みが人体の中で起こっているわけです。
また、排卵にはエストロゲンが排卵への準備として女性の子宮内膜を増殖させ、排卵後、卵胞成長を促進させるという重要な役割を持つ物質で、このエストロゲンが特別に作用する「エストロゲン受容体」にクロミフェンが作用して排卵を誘発させるのがこのお薬の働きとなります。
では、エストロゲン受容体にどのように働くのでしょうか?
それは、まず、エストロゲンが特異的に視床下部にあるエストロゲン受容体に作用するのをクロミフェンがブロックし、クロミフェン自身がこの受容体にくっつきます。
そこで、クロミフェンが有するエストロゲン作用は少なすぎるため、視床下部がエストロゲンが少なくなった!と勘違いを起こし、Gn-RHを放出、下垂体からFSHとLHが放出されるといった一連の過程が起こり、エストロゲン量をコントロールしようとします。
この過程が排卵を誘発する結果へと繋がるのです。つまり、簡潔にいうとクロミッド錠は、視床下部へのエストロゲン作用阻害作用により排卵を促す排卵誘発剤なのです。

■クロミフェンの特徴
不妊治療で同様の働きをする排卵誘発剤は、クロミフェンの他にセキソビッドが有名ですが、クロミフェンはこれよりも強い作用をえることができるといった特徴や、双子や三つ子など複数の排卵を促す作用、また排卵を促進させる別の効果として頸管粘液を低下させて精子が通りやすくなり受精しやすくする効果など様々な効果があります。
これらの特徴により無排卵状態でも排卵するような作用を持つ不妊治療薬なのです。

排卵誘発剤の作用・副作用の詳細はコチラから